グロテスクという程ではないのですが、傷・怪我・流血の表現があります。
また、作品のテーマに虐待の表現が含まれます。苦手な方はお控えください。

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❄作品タイトル【わたしはママのテディベア】

❄出展した展示会
 2019.4.28~5.4三人展「あのこ」

❄原画サイズ
 A5サイズ

❄画材
 シャープペンシル、透明水彩

❄作品販売価格
 ¥10,000

❄構図説明
 子供部屋に座る大きな傷だらけのテディベア。その腕の中には同じ傷をもった少女

❄作品ストーリー
 Twitterキャプション
 【ねぇ 大好きよ テディ だから ママも私のこと愛してるよね?】

 わたしのパパは、茶色い髪の毛と青い目をしています。
 わたしのママは、金色の髪の毛と青い目をしています。
 わたしは、黒い髪の毛と茶色い目をしています。

 わたしのひいひいおばちゃんとわたしの色はおんなじなんだって。
 ママは、わたしの色が嫌みたい。ママはおんなじ色の子が好きなんだって。
 でもね、お外に出たときは、いいこだねってみんなの前でわたしをなでてくれるの。
 いっぱい人がいるとね、手をつないでくれるの。

 人が だれかがいなくなったらはなされる手。ちょっとでも失敗すると叩かれる。
 でもママは言うわ。「貴女が大切だから厳しくするのよ。カサンドラ」
 そうママは、私が大事なの。

 ねぇテディ(ごめんね)、これはね(痛いよね)、(だけどね)あなたをあいしているのよ。
 
 ママと一緒

 だから(でも)、ねぇママもわたしをあいしているよね?
(でもね、テディ、もしも貴方のような金色の毛並みなら、真っ青な瞳なら、男の子なら)
(ママも愛してくれたかしら)

《解説》
 ちょっと高貴なお家の女の子カサンドラちゃんは、両親と違う色で生まれた上に女の子でした。そのためママにネグレクトと癇癪による暴力を受けています。
だけど、外に出ると優しいママを嫌いになりきれず、祖父にプレゼントされたテディベアと同じ位置に傷を付けることで、「わたしはあいしてるテディを傷つける=ママはあいしてるわたしを傷つける」を成立させようとしています。
しかし、望まれる色を持つテディに嫉妬する気持ちもあり、方程式に無理がある事のにも実は気づいています。
 という背景をもつオリジナルキャラクターキャシーちゃんはコチラ
夢の中では理想の自分になって、鬱憤晴らしちゃう系女子になるわけです。伏線のハサミはそんなわけで刺さってます。


 ふぅ…鬱展開のくせに長くなりました。いや悲劇の方が描きやすいんですよね…
 もしも、救いをこの絵で見出すのならば、ママのネグレクトに精神的ダメージは受けているけれど肉体的には受けていないと想像することでしょうか。
というのも、怪我は左に偏っています。この絵は精神状態とすると、人の右側の表情は自分の意識で取り繕える方、左側は本心を現すと言われています。んだから、心は傷ついているのよ…という暗示にも実はなっています。
このお話を会期中にした方はご同意頂けて、ホクホクでした(*'ω'*)
 そしてTwitterでは、この子の心配をしてくれるコメントも頂けて、そこまで感情移入して見てくれたんだなぁととても嬉しくなりました。

 作画としては女の子の表情がどうしても上手くいかず…毎回写メ上げる度に変わってました。
あと、毛の方は結構時間かかるかなぁと思ってたんですが、実質は三時間位で終わってました。

 あとね、このこは昔の私のリベンジ作品でして、画質悪いですが載せときます。花嫁とテディベアなんですが、これ描いたときめっちゃ母に褒められて嬉しかったんですよね。IMG_4734

色鉛筆でで描いたくまさん塗るの結構大変で、艶出し結構上手くできたけどテディベアの毛のふさふさ感が無くてモヤモヤしました。今回これは克服できたのよかったかなぁ。
 そんでうちの母はかなり天然でして、「わーすのちゃん凄いねぇ、本物みたいー(コシコシ)」
ってうををををい(≧◇≦)色鉛筆絵擦ったら消えるわーーーーいと焦ったのもいいいい思い出です(笑)


はい、んではだいぶ長くなりましたが(二回目)、したらばー('ω')ノ